家づくりで相談に来られる方には、その方なりに家を建てたい理由があります。
その中で多くの方は、こんな事情で家を建てようと思っていると、話を切り出してきます。

建替えの方の多くは、今お住まいの家の老朽化が理由となるようです。
また、子世帯との同居の話があり二世帯にしたいので、とおっしゃる方もいます。

土地からの方は、家族が暮らす一戸建てが欲しいとおっしゃる方が多いようです。
中には、親が所有する土地があるので、そこに家を建てようと考えている方もいます。

そのような理由から、しだいに家づくりのことを考え始めるのだと思います。

そして、今までそれほど関心を持たなくても良かった家づくりという問題が、家族の話題になっていきます。
話題が増えることはいいことかもしれませんが、家づくりは知らない方にとって未知の世界だと思います。

何から進めればいいか、誰に相談するか、いくらくらいお金が掛かるかなど、考えても答えは出ません。
雑誌を買ったり、ネットで調べても、自分の疑問を解決する丁度いい答えは、なかなか見つかるのもではありません。

だからと言って、いきなり住宅会社に問い合わせるのも勇気がいることです。
なぜなら今の段階では、家を建てるという確かな決意を持っているわけではなく、建てたいという気持ちがあるだけだからです。

あいまいな気持ちで住宅会社に行っても、その会社の迷惑になるかもしれないと思ってしまいます。
せいぜい、見学会をこっそりと見に行ってみようかと思うことくらいです。

そのうちに家のことが面倒になって、話題から消えてしまうかもしれません。

ここで私のことをお話します。

２２年くらい前に、私は中古住宅を購入しました。
その頃、建築関係で自営業をしており、賃貸アパートを仕事場にしていました。
手狭だったことと、アパート代がもったいないことが、常に頭の片隅にありました。

ある日、不動産屋さんと雑談していた時のことです。

最近いい物件は出ましたか？と、社交辞令的に私は不動産屋さんに聞いてみました。
すると、ちょうど昨日、中古でいい物件がでたんですよと、その方がおっしゃったのです。
いつもならスルーするその話も、なぜかその時だけはピンときてしまいました。

来週新聞チラシを入れようと思っているけど、気になるなら今から見に行ってみますか？
もちろん見に行きますと答え、住所を聞いて見に行きました。

周辺環境、建物の大きさ、敷地、価格など、チラシを出せばすぐに買い手が付くとわかる物件だったのです。

結果、私は物件を見た後すぐに不動産屋さんに戻り、チラシは出さないでもよくなりましたと答えました。
つまり、その中古住宅を買いますと言ったのです。

あっという間に、たった２時間ほどで、物件を知り買うことになりました。
１年以上に渡って、頭の片隅にあった、手狭なことと賃料がもったいないということが、一瞬で解決しました。

建築の仕事をしているので、いつかは自宅兼職場として、自分で設計して新築を建てることが夢ということもあり、その頃は中古住宅を購入することを軽視していたのかもしれません。

仕事柄いろいろな専門職の方と係わっていますが、もっと前にその道をよく知っている方に相談しても良かったかなと思います。
その時は、たまたまタイミングが合っただけで、それがベストな選択だったかはわかりませんが。

日常、建築を仕事にしている者でも、自分ごとになるとなかなか柔軟な考え方にはなりにくいのです。

その頃から私は、問題が出るといろいろな専門職の方に意見を聞くようになりました。
たとえその問題に関連性が薄いことでも。

家を建てたい理由は人それぞれです。

その時に、家族で話し合ったり、雑誌やネットで調べたり、知人に聞いたりすることでしょう。

それらの行動の中に、当社へ相談してみる、という選択肢も入れてみてはいかがでしょうか。

当社は家づくりをお考えの方に、住宅会社に行く前に中立的立場で相談できるところです。

家づくりのことが面倒になって話題から消えるのであれば、疑問や悩みを相談してからでも遅くはありません。

相談して良かったと思っていただければ、とてもうれしく思います。

 

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