当社ロゴの企画制作の際に共有されたデザイナーのイメージスケッチ文章です。

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家を持つ。という経験は、
大概の人にとってはじめてのことだ。

まず最初に頭をよぎるのは、資金のことだろうか。
そもそもどのように「こと」は進むものなのか。
銀行にはいつ行けばいい? そういえば、今住んでいるアパートの近くに大手ハウスメーカーの展示場あるなあ、とか。ネットで調べてみる。「家を建てることを目的」にしてしまうとあらゆる段取りのなかで疲弊してしまうから、
「将来の暮らしをイメージすること」が重要などと、もっともらしいことが謳われていて、
それには、そこそこ腑に落ちるのだ。きっと正しいのだと思う。しかし、どうもすっきりしない。 目の前には PCの画面。
大手ハウスメーカーの見学会に行くとする。恐らく見学会でも、そこそこの納得をする。
「この収納は考えられているなあ」とか「広く見える間取りだなあ」なんて家族と話しながら、
これはいい、あれもいい、ここが少し変えれるとなあなんて、あれよあれよと話も進むのだろう。
なんとなく腑に落ちる結果が見えてくる。
人(よそ)のお宅を拝見しながら、見たものを「自分のこだわり」に転換してものを見はじめる。
「さあ、家が建つぞ」って。 いわゆる大手の術中にはまる。そんな自信があるのだ(笑)。家は「自分で建てるっていう主体性」があって然るべきであるはずなのに。(というか、それでいいんじゃないかと思っている)

さておき、
自分で調べて、自分で決めて、自分本位の家が建つ。素晴らしいじゃないか。では、
調べるとしたら、いつ? 決めるとしたら、何を確証に?つまり、誰かに話を聞いて欲しい。然るべき、返答が欲しいのだ。
なんとか「自分の考え」に確信を得たい。なぜか。それなりの買い物だからだ。家族の「幸せな暮らし」のために、家は建つべきで。

もっと「最初から」。
もっと「近い」距離感で。
もっと「根本的」に考え方を示してくれる。

誰か、いないだろうか。
私のすぐ身近に。

33 歳 妻子あり