納得のいく注文住宅を取得するための最善の方法

その答えは「あなたの価値観から質の高い情報を多く入手する」ことです。

このコラムはこれで終わりです・・・ではありません。

あなたが納得するためには、納得する要素(価値観)は何か、ということを考えなければなりません。
さらに、いくつかの納得する要素(価値観)の中で、優先順位を決めなければならないのです。
その上で、そのための情報を入手する、ということです。

 

1.価格(予算)が最優先の方

価格とはいろいろな要素が含まれています。建物の価格だけではありません。
どのような土地に建築するかによって、価格が変わってきます。

例えば、同じ面積の土地で同じ価格でも、周辺状況、敷地の形状や方位、段差やインフラの整備状況、地盤の良し悪しなどで、建築費が変わります。
道路と敷地や隣地とで段差があれば、造成工事費がかかるかもしれません。
水道や下水やガスといったインフラが無ければ、取り出し工事や負担金がかかります。
地盤が悪ければ悪いほど、地盤改良費が高くなっていきます。

また、住宅ローンの選び方でも価格差が生じてしまいます。
金利や団信保険、保証料などです。最終的に数十万円から数百万円の価格差が出ることもあります。

一方で建物の価格には2つの価格があります。
イニシャルコストとランニングコストです。
イニシャルコストとは建築工事費のことで、ランニングコストは毎月の光熱費や維持管理費などです。
多くの方が気にしているのは、イニシャルコストではないでしょうか。

よく、お宅の会社の坪単価はいくらくらいですか?
または、この大きさの建物はいくらで出来ますか?ということです。
また、年間を通じての光熱費の差が5万円あれば、20年で100万円の差がでますし、建物が安い分、補修やリフォーム費が増えれば本末転倒になってしまうでしょう。

価格優先の方は、これらのコストを考えながら、情報の質を吟味して入手することです。

 

2.心地よさが最優先の方

この場合、何があなた(家族)にとって心地いいのかを検討しなければなりません。
人柄のよい社員や業者との打ち合わせの心地よさ、自然素材をふんだんに使用しているナチュラルさ、周辺の自然環境の良さを活かした四季を通じての気持ちよさなどが挙げられます。

心地良さとは個人的感覚に依存します。
あなたの心地よさとは何か、そしてその心地よさを演出する条件は何か。

無垢の床や珪藻土の壁、薪ストーブや床暖房、素材感のある作り付けの家具、風が心地よく抜ける窓の配置・・・。
日々を丁寧に大切に暮らすためのキッチンや雑貨、ゆっくりとくつろげる広くてやわらかいソファー、毎晩ぐっすりと眠れる落ち着いた寝室、子供が健康にすくすく育つ願いを込めた自然環境など、あなたが入手する情報によって、いろいろな心地よさを建築で演出することができます。

こだわる方は、建物と周辺環境とのマッチングもデザインに取り込みたいと思うでしょう。

 

3.実績や知名度が最優先の方

地元で名の知れた住宅会社、頻繁にチラシやイベントを開催している住宅会社、地域で一番住宅を作っている会社など、よく目にする会社は、信頼性が高いと思われています。
頻繁にテレビに出ているタレントに好感を持つのと一緒です。

家を建てるであれば、名のある住宅会社で建てたいと思うのは、多くの方が思うことです。
家とは安心感を買うのと同じだからです。
知名度があり実績を多く積んでいる会社は、倒産のリスクが少なく、アフターメンテナンスも充実していると思われるようです。
そのことが最優先であれば、それを裏付ける情報を入手することです。

知っている会社だから、へたなことはしないだろうと思うのは自由ですが、何事にも裏付けが必要です。

 

4.性能や品質が最優先の方

ここに関心を持っている方は、そう多くはないと思います。一般的には、どんな住宅会社であっても、ある程度の性能や品質で建てられると思い込まれているからです。
しかし、性能や品質が最優先の方は、1棟1棟でそれらが変わる、社員や職人の質や材料の質で全く変わると知っています。

性能や品質の良し悪しで、家族の未来がどうなってしまうのかのリスクも知っているということです。
性能面での情報収集は、一般的な情報を吟味さえすれば入手は容易でしょう。

但し、品質面の情報収集は困難を極めるでしょう。なぜなら、品質はモラルと背中合わせだからです。
家は打合せや設計、施工管理、現場の職人など、多くの人の手が係わってくるからです。

そうはいっても、こだわりを叶えなければなりません。そのために情報の質が大切になってくるのです。

 

5.人との関係性が最優先の方

それは、知人や身内からの紹介などで、依頼先を決めなければならない場合の優先度です。
また、相性のよい営業マンや社長に作ってもらいたいと思う気持ちを優先させる、ということです。

さらに、世間体を気にして、どこそこの住宅会社で作らないと仕事上不具合が生じるなど。
地方に行くほどその傾向は強まってくるようです。知り合いをたどれば、誰かしらの建築関係者が出てきます。

人に聞くほど断りづらくなり、結局は家より人間関係を優先せざるを得ない事態になってしまいます。

この場合には、情報収集などほとんど意味をなさなくなりますが、人間関係以外の優先順位での情報を収集することになります。

 

人それぞれに価値観が違うので、上記はあくまでも一部です。また、上記の組み合わせが優先順位となる場合もあります。
大切なことは、ただやみくもに思いつくまま情報収集しても、どれが本当でどれが間違っているか、多くの方にとって選別することが難しいのではないかと思います。

納得の度合いは「質の高い情報量に比例する」というのが、私の考え方になります。

その質と量に関して、当社はあなたのお役に立ちたいと思っています。


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