家を建てる時に最初にすること・家づくりの準備

建売や中古住宅を購入するのではなく、新築や建替えで注文住宅を建てたい場合、何から始めたらいいのでしょうか。

家を建てようと決めた場合に大切なことは、質の良い情報を収集することですが、その決断の前に、少し準備をしてみてはいかがでしょうか。

 

① 心の準備

自分や家族にとって、本当に家が必要か、欲しいのかの確認準備です。

・実家暮らしでは、住宅ローンの返済のプレッシャーが減ります。
・賃貸暮らしでは、家賃さえ支払えば、それ以上の補修や固定資産税などは必要ありません。
・転勤や転職、離職のリスクも考えておいた方が良いかもしれません。

※新築は投資という側面もありますが、負債という側面も大きいのです。

 

② 土地の準備

土地が無ければ家は建ちません。
建替えや身内の土地に建てる場合、土地はすでにありますので、土地の権利関係や相続などを考え準備確認することです。
また、土地から探して注文住宅を建てる場合、取得する土地をイメージしてみます。

場所・学校区・勤務先・除雪の状態・価格・広さ・町内会など、おおよその目星をつけてみましょう。
イメージする土地が必ずしも見つかるとは限りませんので、第二、第三候補をイメージしてみることです。
この段階では、具体的に不動産業者にいかなくても、ネットやチラシでの情報を収集してみましょう。

 

③ 今後の生活の準備

注文住宅を建てる場合、多くのお金を掛けなくてはいけません。
その前に、自分や家族がこれから人生を歩んでいく中で、家族それぞれの事情によってライフイベントが起こることを想定してみます。

・子供の進学や教育費
・転職や離職のリスク
・病気やケガ
・子供の就職や結婚
・親の介護や養護施設の費用
・自動車や家電の買い替え
・家の修繕費

ライフイベントごとに費用が掛かってきます。
その上で、現状(実家暮らしや賃貸生活など)と比較してみるのも良いかもしれません。

 

④ お金の準備

注文住宅を建てるには、建築費や土地の費用の他に、様々な諸費用が掛かってきます。
それらを詳細に調べる前に、全体的に自分達家族が、注文住宅を建てるために掛けられる費用の総額(予算)を想定してみることです。
前述したライフイベントを絡めて、無理のない予算をまずは出してみることへの準備となります。

・自己資金は用意できるか
・マイカーローンやその他のローンがあるか
・住宅ローンを借りる場合、月々の返済額や返済年数の上限はどのくらいで想定するか
・勤務年数や年収の確認
・休職(出産や子育てなど)や復職の時期
・親からの資金援助

それらを出して、建築費総額をイメージしてみることです。

ここで大切なことは、細かい金額(建築価格や土地の価格や諸経費など)ではなく、あくまでも自分達家族にとって、注文住宅に掛けられる総額(上限予算)を把握することが大切となります。

※住宅ローンを利用する場合、既存のローンがあったり、勤務年数や年収(夫婦合算でも)が足りない場合、思った金額を借入できない場合があります。

 

⑤ 優先順位の確認

準備段階での優先順位とは、土地の条件を優先するか、建物の条件を優先するか、ということです。
建替えでは、すでに土地の条件が決まっているため、その条件に沿う建物を今後検討することになります。

土地の取得からの方は、①土地の条件である、場所・学校区・生活環境・広さ・価格などを優先し、建物は土地取得以外の予算で検討するか、②それとも建物の条件を優先して、土地を探すかということになります。

どちらも同じように大切なことですが、土地に住むか、建物に住むかの大まかな考え方を示すことです。
建物は、土地の条件に沿って最善を尽くす設計が可能ですが、土地は思った通りの条件が整ったものが出てくるか、わかりません。

※土地探しに関しては、出来れば自分達だけで決めようとせず、建築の専門家に相談しながら決めることをお勧めします。土地の条件次第で、思ったような注文住宅が建てられない方を、多く見てきていることが理由です。

 

⑥ 暮らし方(コンセプト)の準備

これまでの総額の限度や、土地の条件によって、建物の条件は変わっていきます。いざ注文住宅を建てようと思った時、大切なことは、建てた後の家族の暮らし方をイメージすることです。
暮らし方は、家族のコンセプトであり、注文住宅という建物を建てるための土台となります。

コンセプトの出し方は・・・

・今までの暮らしの不満や不便を解消したい
・この場所で家を建ててみたい
・こんな暮らし方をしてみたいという要望
・家族に安心と笑顔を与える建物にするには
・心地よい素材やデザイン、好きなインテリアなど
・寒さや暑さの感じ方や、家族のサイズ感

家族それぞれに、こんな暮らしがしたい、という「思い」があると思います。

それをイメージしてみることです。

具体的ではなくても、こんな感じ、でもいいのでノートなどに書き出したり、チラシや雑誌を切り貼りしたり、ネット画像を見たりしてみましょう。

 

◆ここまでが準備段階となります。
この準備を終えるまで早い方なら数日、そうでないなら数週間といった日数が掛かるのではないでしょうか。
但し、親の敷地や援助を受けたい、二世帯にしたいなど、自分達家族だけでは決められないことも出てきますので、一概には言えません。
この時点では、あくまでも準備ですので、様々な想定を思いつくまま出してみることです。

 

◆この時点で住宅会社に相談したり、見学会を見に行く方が多くいます。
その場合、気を付けなければならないことがあります。
それは、住宅販売の営業をされてしまうことです。
住宅会社は、注文住宅を売って建てるところです。家づくりをすると決めた方が、建物の品定めをしに行くところです。
家づくりの準備もままならない状態で行くと、自分達の思うような家づくりが出来なくなってしまう可能性があるのです。

 

◆もし準備段階で何かしらの相談があれば、当社にご相談ください。
注文住宅を販売しない中立的立場から、家族の準備をお手伝いすることが出来ます。
準備ができてから、住宅会社の情報収集をしても遅くはありませんし、住宅会社の特徴について知っておかなければなりません。そのポイントは当社へ確認ください。

 

◆注文住宅への準備は家族で出来ます。なぜならイメージ(想定)することだからです。
そのイメージ次第で、土地から新築する方向で進むか、建て替えで進むか、条件が整うまで一旦中止するか、リノベーションで検討してみるか、それとも止めるか、というイメージを持つことが出来るのです。

 

◆その場合に家族の準備や判断が妥当なのかどうか、家族だけでは腑に落ちないなど、当社へ確認することが出来ます。
当社では住宅建築の経験者として、家族のイメージの方向性をアドバイスさせていただくことが出来ます。

 


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