家づくり講座 ① 【情報収集】

家づくりで大切なこと。それは情報収集の仕方です。皆様ご家族と建築会社とでは情報格差があります。

注文住宅の場合、建売住宅や中古住宅を所得するのとは違い、多くの本当の情報を得る必要があります。
一般的に、建築会社が提供する家づくりの情報は、一般的なものか住宅会社優位の情報になります。
家族にとってリスクとなる情報は、口コミサイトなどでしか収集できません。(それも不確かなものです)

ホームサポートでは、中立的立場から、家づくりの客観的な情報をお伝えしています。

目次

  1. 一般的な情報収集の仕方
  2. 情報の信頼性を検証してみる
  3. どんな情報が家族の家づくりに役立つのか
  4. 家づくりの第一歩としての情報
  5. 情報収集のまとめ

1. 一般的な情報収集の仕方

講座1 情報収集
  • 身内や、家を建てた友人や同僚などから聞く。
  • 工務店や建築会社のホームページを見る。
  • 新聞折込やポスティングのチラシを見る。
  • 雑誌や書籍などから情報を収集する。
  • SNSや口コミサイト、ポータルサイトからの情報収集。

家づくりの情報収集として、一般的に考えられるものをあげました。
上記の情報収集の特徴は、手軽に収集できることです。
同時に、一般的な情報か、販売PR情報か、不確かなものかになります。

これらの情報だけを頼りに、家づくりを始める家族が多くいます。
私ども長年住宅業界に携わるものとして、それらの情報は手軽さというメリットの裏に、
本当の情報はあまり出されていないことを知っています。
そのために、家づくりの途中や最後になって、取り返しがつかなくなる場合があります。

手軽に収集できる情報とは、その分、価値として低いのかもしれません。

家づくりの情報の信頼性は、それを提供する目的や立場によって大きく異なるのです。


2. 情報の信頼性を検証してみる

家づくりの専門家であろうと、家づくりをあまりご存じない方であろうと、
100人いれば、100通りの目的や立場や経験知識からの情報を持っています。

前述した情報源の信頼性を検証してみたいと思います。

身内や、家を建てた友人や同僚などから聞く。

知人や身内は家族の味方の立場です。
目的は良い住まいを取得して欲しいということだと思います。
ただ、家づくりの経験や知識としては、あまり期待ができません。

工務店などの住宅会社のホームページを見る。

工務店などの住宅会社の立場は、皆様に家を売る取引相手という立場です。
目的は受注販売です。従って、それらのホームページは家を買ってくれる人を
集客するための情報のみが掲載されています。
検索キーワードを工夫したり、検索されたトップページの会社だけでなく、
その先の会社のホームページも探してみることが大切となります。

新聞折込やポスティングのチラシを見る。

新聞折込やポスティングの目的は、会社の認知やイベントの告知などです。
紙面の大きさに限りがあるので、情報量はとても少ないものとなります。

雑誌や書籍などから情報を収集する。

雑誌や書籍は、その著者の立場や目的によって、記載される情報に偏りが見られます。
ただし、間取りや写真やインテリア写真、その他、とても参考になるものが多くあります。

SNSや口コミサイト、家づくりのポータルサイトからの情報収集。

最近では、SNS利用者が拡大されるとともに、依存しすぎる傾向もあります。
口コミサイトの書き込みは、一般の方にとって本音が見れるかもしれませんが、
多くの専門家では信頼性は低いと考えられているようです。
また、家づくりポータルサイトなどは、地域の事情に合わない情報もあります。

住宅業界に従事している多くの人は、上記の情報には頼っていません。
役立つ情報や必要な情報は、お金を出したり苦労しない限り、手に入らないことを
知っているからです。

しかし最近では、顧客にとって優位になる情報を出している、無料のサイトが多く
なってきたように思います。それらを選択し、良い情報を収集したいものです。


3. どんな情報が家族の家づくりに役立つのか

それは、家族にとって思いを叶えるための、目的の共有、家族の味方という立場、
経験知識の豊富さからの情報が良い、ということです。

目的の共有による情報収集

家族が主体となった「家づくりの思い」を軸に皆様の目的にあう情報を収集することです。
漠然として家づくりの情報を収集すると、様々な誘惑に惑わされてしまいます。
また、ある間違った情報を元に、家づくりを進めてしまうこともあります。

情報源の立場の確認

家づくり情報を提供している人や会社は、どんな立場なのかを確認することです。
情報発信元の立場によって、情報の質が変わってきます。
同じ工務店でも、販売系の会社と技術系の会社では立場が異なります。
取引相手なのか、身内や友人などの味方なのか、手伝いをしたいのかなど、
立場によって、同じテーマの情報にもかかわらず、視点が異なる場合があります。

経験や知識はどうか

同じ建築士でも、ビルやマンション専門の建築士がいれば、木造住宅専門の建築士もいます。
同じ営業マンでも、販売の専門知識しかない方がいれば、建築知識を持った方もいます。
専門業者や職人でも、下請専門の場合と、元請もする場合とでは、経験や知識に差がでます。
住宅業界でも、特定の業務経験しかない社員がいれば、様々な部署で経験した社員もいます。
家づくり全般の経験や知識がある人は、そうそういないのです。

上記を考慮しながら、家族に役立つ情報を見極めることが大切です。


4. 家づくりの第一歩としての情報

家づくりを思い立った時、知ってほしいことがあります。
ご自分の気持ちや考えと照らし合わせてみてはいかがでしょうか。

地域の家づくりのデータを知る

皆様がお住まいの地域で、どのくらい住宅が着工しているかまとめてみました。
(アパートも戸建てとなるので、若干数字の異なりがあります。)

持家着工数 H26年度 H27年度 H28年度
十日町市 77 95 104
津南町 15 13 15
小千谷市 83 87 79
魚沼市 65 70 52
南魚沼市 138 129 141
合計 378 394 391

それぞれの地域で家づくりを請け負う建築会社の数をまとめてみました。
(随時、廃業や新規があるので、若干数字の異なりがあります)

建設業許可業者
十日町市 88社
津南町 48社
小千谷市 56社
魚沼市 81社
合計 273社

これらから、極端に言うと、家を建てる数だけ建築会社があるということです。
その中から、家族に合う建築会社を選んでいかなければなりません。

家づくりを考えている方、終えた方のデータを知る

様々なサイト(全国調査など)から、家づくりの方の気持ちが伺えます。

まとめてみると・・・

〇 家づくりに関して7割から8割の方が不安を感じている。

〇 建築会社への相談・商談や、見学会などで感じる不安感が下記です。

・営業担当などからの強い売り込み
・その会社で決めるかどうかわからないので迷惑がかかるのでは
・自分自身では判断基準が分からない
・良い面だけの広告なのではないか

〇 家づくりを終えた方が感じた困ったことが下記です。

・建築価格の目安や基準がわからなかった
・予算内に収まらなかった
・プランや間取りに満足できなかった
・見積り内容がわからなかった
・建築会社の社員とコミュニケーションがとれず要望が叶えられなかった

〇 住まいの取得にあたっての不安が下記です。

・手抜き工事がされないか
・予算内に収まるのか
・自分たちに合った依頼先が見つかるのか
・価格や間取りは適正なのか

〇 建築会社のホームページへの不満点が下記です。

・第三者が述べる中立的な情報がない
・各社の情報を一度に情報収集できない
・設計事務所や小さな工務店の情報があまりない

〇 家づくりで家族の味方となる第三者サービスの利用に関してが下記です。

・見積書や契約書のチェックをしてほしい
・家づくりの相談や要望書の支援をしてほしい
・第三者として中立的な勉強会を受けたい
・設計や工事をチェックしてほしい

これらから、家づくりにおいて多くの方が不安に思っていることがわかります。
情報格差による弊害についても、十分に考えなければなりません。
また、家族だけで決めるのではなく、第三者のサポートの利用も高まっているようです。


5. 情報収集のまとめ

注文住宅を建てる場合の依頼先は、かなりの数があります。
また、各建築会社ごとに独自の進め方があります。
家づくりをご存じない顧客の常識と、建築会社の常識は異なっているのです。
顧客の要望に応えることができる会社があれば、応えられない会社もあります。

家族の思いと建築会社の思いは違うのです。そこでミスマッチが起こります。
家づくりに後悔や失敗をする方の多くは、その常識の違いを甘く考えていたと言えます。

建築会社の社員とのコミュニケーションにも注意が必要です。
キチンと打合せ記録を残す人もいれば、口約束だけの人もいます。
言った言わない、ということが頻繁に起こるのです。
顧客が質問しなければ、建築会社は自社都合の情報しか話しません。
不都合なことは言わず業界常識で進められてしまいます。

最終的に泣き寝入りするのは家族なのです。注文住宅などの請負契約では、
顧客の選択責任が重く考えられているのです。

従って、家づくりでは情報収集がとても大切となります。
簡単に手に入れることができる情報には注意が必要です。
優位な情報を得るには、情報元の目的・立場・経験知識を確認することです。

家づくりの第一歩として、客観的にデータを知りましょう。
ホームサポートは第三者的立場(中立的)で、皆様にとって有益な情報を提供しています。


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