OPEN HOUSEの模様

先日開催された小千谷OPEN HOUSE。

ご来場のお客様の半分以上は、家づくりに携わっている職人さんや、その知人のご家族でした。

通常の住宅会社が開催する見学会には、職人さんが見に来ることはあまりありません。来るとしても、下請としてその現場に入った職人さんくらいで、それも現場で見ているため、あえて見に来る必要がないためです。また、取引先以外の見学会には、行きづらさを感じることも理由となります。

しかし今回は、業界内でしがらみがない大工棟梁の住まい兼事務所ということで、職人さんの関心を引き、自分の家づくりの参考にしたかったとのことでした。

職人さんは知っています。家づくりの要はどの住宅会社かではなく、どの大工棟梁や腕の良い職人たちが作るのかということを。大工棟梁や職人の力量次第で、建物の良し悪しが決まります。

見に来た職人さんの中には、大工さんの家族もいました。実際の我が家の家づくりでは、大工である自分が中心となって作りますが、今回の提案やコンセプトを見たかったようです。やはり職人さんは、一般の方と「見るところ」が違うようです。

一般の方が住宅会社から家(住まい)を買う場合、多くの方は住宅会社のPR商品(どんなキッチンや内装材なのかなど)や、保証(安心感)を買われる傾向があるように感じます。しかし職人さんは、どんな大工職人が作るか、どんな丁寧な仕事をしているか、そして住宅会社の家づくりへの姿勢という観点で選ぶ傾向があるように思います。

住宅価格に関しても、見方が異なります。職人さんたちは住宅価格の原価相場を知っています。そして職人同士の技術や考え方の違いを知っています。材料に関しても、見た目だけではなく耐久性やデザイン性、機能性などが価格に対して妥当なものかを知っています。それらを踏まえて、その建物価格がお得なのかを判断します。

一般の方の場合、住宅業界をご存じないので、住宅価格の妥当性を判断する基準がわかりづらいと感じているようです。住宅価格の相場がわからないためかもしれません。

今回は我々スタッフも楽しもうと、ちょっとしたイベントも行いました。ご来場の方にも喜んでいただいたようで、とても嬉しく思いました。(感謝です)

PS:今回のOPEN HOUSEは、営業行為を一切行わず、ご来場される方に隅々まで建物を見て頂こうと思っていました。従ってお名前も連絡先もお聞きしませんでした。

人それぞれに理想の住まいがあります。そして人それぞれに自分達家族に合った暮らしがあります。そんな思いをOPEN HOUSEで感じてもらえたらと思っています。

 

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