家づくりの仕事でやりたかったこと

ゴールデンウィークに入り、穏やかな気分に浸っています。今日の十日町市は曇り空です。

住宅会社に勤務していたころは、その期間中イベントを開催していたため、気を張って仕事をしていました。
世間はお休みモードですが、ゴールデンウイークはお仕事という方も多いのではないでしょうか。
本当にお疲れ様です。

そんなことを思いながら、この仕事を始めて1年半くらい経過したんだなと心に浮かんできました。
2年前に住宅会社を辞めて、やりたいことをしようと決めた時のことを思い出します。

長年住宅業界で仕事をしてきて、年々戸建て住宅が減少し、各社の受注競争が激しさを増していることを感じていました。
いかに売れ筋のデザイン住宅を企画し、高い性能を備え、価格を抑えるか、といった競争の弊害として、社員や現場で働く職人に負担を強いなければならず、建材メーカーや問屋さんとの交渉ごとがよりシビアになっています。

そのしわ寄せの影響を受けるのが、最先端で一生懸命働く人々です。
そのために、実際に皆さんの家を作っている職人の数は年々減少しており、大工に至ってはなり手がいません。

当時の私の仕事は、会社や社員や専門業者など、全体を調整するマネジメントでした。
経営営業から商品企画、設計や現場や発注のことから業者さんへ協力を仰ぐこと、アフターメンテナンスなど、仕事は多岐に及んでいました。

施主の方とお話しする機会も多く、担当営業や設計や現場担当に言えない本音を聞いてきました。
組織としての会社を発展させるほど、施主を含め社員や業者に何かしらの負担を強いさせてしまうことに、私自身の力不足と、組織で家づくりをすることへの限界を感じていました。

住宅会社の多くは、外部のコンサルティング会社を利用しています。
コンサルティング会社の目的は、依頼される組織としての住宅会社の業績を上げることです。

年間の受注棟数を上げること、利益率を上げること、効率化を図ること、下請業者のコストを下げること、売れ筋の住宅商品を買ってもらうことなど、全ては顧客のためというより、組織としての会社の業績を上げるためのコンサルティングです。

コンサルをうまく利用できれば、組織としての住宅会社の業績は上がっていきます。
しかし、その反動として、施主・社員・業者などへの負担が強くなっていくのです。

どの業界でも同じかもしれませんが、顧客とサービスを提供する会社とでは、圧倒的な情報格差があります。
特に住宅業界では、その格差は顕著です。

私自身は、常にそのことを意識しながら住宅業界で仕事をしてきました。

どの業界もビジネスなので、受注競争からは逃れられません。
但し、その競争が、顧客のためや、働く社員や下請業者のためにもならなければいけないと思っています。
少しでも過剰な競争の弊害を減らし、バランスを取りながら業界が発展できないかと思うようになってきたのです。

住宅会社にはコンサルティングがありますが、当地域には顧客向けのコンサルティングのサービスがないことから、それを行うことで、過剰な競争の弊害が減らせないだろうかと思ったのです。

情報格差を減らし、顧客自身が確かな情報を得ることで、営業されて家を建てることから、顧客自身が確かな目で住宅会社を選ぶということへ変えていきたいと思いました。

そのためには、顧客と住宅会社の間で、中立的立場でなければなりません。
そのような中立的立場で、顧客に対して相談をしたり、アドバイスしたり、悩みや不安を聞いたりする仕事をやってみようと思ったのです。

ネットで調べると、全国には同じような想いの同業者がいることがわかり、勇気づけられました。
また、そのようなサービスを利用した施主の声を見るにつけ、今の仕事をやりたい気持ちが高まったのです。

このような経緯から、2年前に会社を辞めて今の仕事の準備をし始めました。

家づくりは、家族の幸せの一端を担う重要な仕事です。
だからこそ、家づくりに係わる人々には、幸せな気持ちで仕事をして欲しいと思います。

その気持ちが、家族の住まいに反映されると思っています。

受注競争にさらされる住宅業界から、少しでも顧客に選ばれるような住宅業界にできればと思っています。

私個人ができることは、ほんの小さなことかもしれませんが、出会う方を大切に仕事をしたいと思います。

 


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