コンセプトから建てた住まい① プロヴァンス風

コンセプト:田舎を眺める暮らしを叶えるプロヴァンス風住宅

以前、山田が従事していた建築家プロデュースで、施主のコンセプトを叶えた家づくりを紹介します。
「コンセプト」から家づくりをする楽しさや、満足を感じながらの暮らし方の参考になれば幸いです。

※ 個人情報や建物写真は、前職との都合上、おおやけにはできないことを、ご了承いただきたいと思います。


田園風景
埼玉県にお住いの方から、当時勤めていたプロデュース会社に問い合わせがありました。
建築家にプロバンス風の家を設計してもらいたいとのことです。
メールでやり取りをした後、プロデューサーである私(山田)がお客様のご自宅へ伺いました。
ご主人いわく、「私はこれで3度目の家づくりなので、集大成にしたい」とのことでした。

やはり、飛び出した言葉は、田園・プロバンス風ということでした。
ご主人の夢は、田園の風景が好きで、リビングの大きな窓からその四季を眺めていたい。
そして、最後の家はプロバンス風の邸宅にしたかった、ということでした。

「それが〇〇さんのコンセプトですね」と私はご主人に確認したのです。
すでに、気に入った土地は購入済みでしたので、現地を一緒に見に行きました。
奥様も子供さんも、そのコンセプトに異論はありませんでした。

住宅作品や地域性から、埼玉県在住の建築家を選び、再度一緒に訪問しました。
同郷の建築家ということもあり、話がはずむことから、建築家選びが決定となりました。

打ち合わせには私が同席します。お客様と建築家の間に立ち、互いがコンセプトに沿って、
または、予算的に無理はないか、ご主人はもとより奥様の本音はどうなのかなど、
お客様にサポートし、建築家との打合せをチェックしていきます。

理想の間取りが完成し、建築家は実施設計を進めます。
その間も、住宅設備機器や内装材など、コンセプトとのバランスを取りながら決めていきます。
大切な予算も、私の方で見積もりしながら、当初の予算との調整をとっていきます。

ご家族は、日々家づくりを楽しんでいる様子でした。会うたびに笑顔で出迎えてくれたのです。

風景
図面が完成し、おおよその予算のたたき台が出来上がりました。
これから施工会社を選んでいきます。
建築家プロデュースでは、コンペ形式による選び方、そして特定の施工会社へ依頼する選び方があります。

今回は、私が信頼できる埼玉県の工務店を紹介しました。
私の個人的な考えは、大規模建築ではコンペが優位ですが、個人住宅ではコンペより、信頼できる
施工店に作ってもらった方が良いと考えているからです。

紹介した工務店の社長と、お客様、建築家とで話し合い、コンセプトの共有を図りました。
お客様も施工会社も、互いに話が合い、いい住宅を作るという品質の合意も取れたのです。

施工会社へ図面と私が見積もりした参考見積書も渡し、注意事項や打合せ詳細事項を引継ぎ、
後に施工会社から正式な見積書を受け取りました。
多少の予算オーバーとなりましたが、コストダウンを図り、予算内に収まった段階で、
契約を締結したのです。

地鎮祭が済み、工事が始まりました。ご主人と奥様は、仕事の合間にしょっちゅう現場に
足を運んでいました。写真を撮り、職人さんに差し入れをしたりと、一見すると大変なことですが、
二人とも感性が待ち遠しくて、むしろ楽しんでいるかのようでした。

そして、5か月後、待ちに待った完成となり、引き渡しが無事に済みました。
数か月後に訪問したところ、田園を眺めながら夫婦でお酒を楽しんでいるとのこと。
建物のデザインもお気に入りで、まだまだ仕事を頑張っていけると喜んでいました。

コンセプト=暮らし方。私にとって、家づくりの法則です。
同じ家を建てるなら、家づくりに同じ予算を掛けるなら、家づくりそのものを楽しむなら、
最初にコンセプトを掲げ、その完成を目標にすることだと思っています。

建築家や施工会社も、お客様が笑顔で日々暮らすことが、仕事のやりがいを引き出す動機となるのです。


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