前回の続きとして、良い間取りにしたいとお考えなら、どうしたらいいのかお話したいと思います。
敷地の広さや形状、建築条件などの制限で、物理的に理想の間取りが叶えられない場合は除いてです。
良い間取りと一概に言いますが、何を基準に良し悪しを判断するのでしょうか。
・駐車場から雨に濡れずに玄関へ行きたい
・買い物して帰ったら、すぐにパントリーに食材を入れたい
・シューズクロークを設け、お客様用と家族との玄関への出入りを分けたい
・洗濯後すぐに隣のサンルームで干し、乾いたらファミリークローゼットに収納したい
・料理をしながら子供たちの勉強を見てあげたい
・今使っている食器や道具を効率的に収納したい
・使い勝手の良い収納を設けデッドスペースも活用したい
・トイレは掃除しやすいように少し広くしたい
・居室への出入りはドアではなく引き戸にしたい
このように、主に使い勝手を重視する基準であれば、どのような住まい方をしたいのかを何度もシミュレーションしてみることです。
・夫婦別室で就寝したい
・家事室や書斎を設けたい
・リビングの脇に畳の部屋を取りたい
・吹き抜けを設け、開放感を感じたい
・子供部屋は将来仕切れるようにしたい
・身内や友人がよく集まるのでLDKを広くしたい
・子供たちと一緒にお風呂に入るので脱衣場を広くしたい
・家族が多いので2階にもトイレと洗面を設けたい
・家庭菜園の道具や自転車を入れる外部収納が欲しい
このように、主に特定の部屋を重視するのであれば、そのサイズ感から優先順位を決めていくことです。
その他にも、窓の大きさや位置、棚やカウンターなど既製品か造作か、鍵置き場やリモコン類の収納など、細かいところまでを想定してみると良いでしょう。
家族それぞれに良い間取りの基準があり、優先順位があると思います。
それらを一つ一つあげてみて、どの方位にどんなサイズ感の部屋を持ってくるか、何度も考えてみることです。
そして、家族の日常や休日など、新たな住まいで、どんな動きをしていくのかを想像してみてはいかがでしょうか。
夫婦や家族で十分に話し合い、間取りの作成者(営業や設計士など)も交え、何度も打ち合わせを重ねていくことです。
少しだけ家族の話を聞いて、数度の間取り提案をして決めにかかるほど、間取り作りは単純ではありません。
多い時には数十回にも渡り、納得のいくまで知恵を絞りだしていくものです。
間取りとは、建物工事の前哨戦みたいなものです。
良い間取り(納得のいく)か、悪い間取り(納得できない)かで、建築工事に影響が出てしまいます。
住宅会社などからの間取りの提案は、あくまで提案でしかありません。
もしかすると多くの方が、その提案された間取りで決まってしまうのかと、不安に思っているかもしれませんが、決してそんなことはありません。
その間取りの何が気に入らないのか、どうしたら改善されるのかなど、何度も話し合ってみてはいかがでしょうか。
当社では、あらゆる角度から何度もご家族と話し合い、様々な可能性の中から、大まかな方向性を見出します。
その方向性を軸にして、何度もブラッシュアップしていきます。
お客様と一緒に、いろんな雑談を交えながら、現在から未来に渡り家族の生活スタイルを話し合っていくのです。
間取りとは「気持ち」を「形」にしていくものだと思います。
間取りとは一緒に話し合い、一緒に「作り上げていくもの」だと思っています。
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