魚沼市の方より、リフォームについての相談がありました。
9/2に魚沼市で開催した「住まいのワークショップ」に来場されたご相談者様です。
現在の建物は、築30年以上経過しており、作業場と繋がっているとのことです。
その繋がっている部分を解体し、既存の建物にリビングを増築する計画とのことです。
最初、建築費が妥当かどうかの質問を受け、見積書を拝見させていただきました。
きちんと詳細まで積算されており、各単価も相場の範囲内だったため、問題は無いと答えました。
話を聞くと、建築業者さんが知人とのことで、納得がいきました。
話を進めていくうちに、もう少し建築費を抑えたいとの要望があり、増築部のリビングの機能を既存の建物に移し、増築は玄関とシューズクロークのみにしたらどうかと、提案させていただきました。
既存建物のリフォームでは、構造上抜けない柱が出ることがありますが、梁で補強できれば使い勝手の良い間取り空間を作ることができます。その点を再度、建築業者さんに確認された方が良いのでは、とお話しさせていただきました。
また、リビングの増築に関して、生活動線に不満があるということで、動線を変える間取りも提案しました。増築面積を変えずに、生活動線を工夫するということです。
お話をしていく中で、相談者のリフォーム計画は、資金や家族の思い(コンセプト)、リフォーム後の暮らし方を話し合う前に、建物の増改築の計画が一人歩きしているように感じました。
そこで、あらためて、これから先のライフスタイルや、家族のサイズ感の話をさせていただきました。
図面上は広いリビングとなっていますが、床に座ってくつろぐスタイルでは広すぎます。また、ダイニングスペースとリビングスペースとを、分けずに過ごしたい要望もあることから、リビングの増築はもったいないと感じたようです。
さらに、予算的な面でも、リビングを増築するために大きな予算をかけるため、既存の建物の寝室や洋室が手つかずになってしまい、夏は暑いまま、冬は寒いままとなっています。今後の健康にも良くないため、少し手を加える提案をさせていただきました。
相談者は再度、知人の建築業者さんと話し合ってみたいとのことでした。
間取りの相談が済んで、他には何かないでしょうかと尋ねたところ、予算の件でも相談したいとのことでした。
リフォームローンを組みたいが、予算が大きく思うように借りられないとの事です。また、借入に対し、いくらの返済になるかのシミュレーションをしたことがないとのことで、急遽、資金計画の相談に切り替わりました。
相談者のイメージとして、月々の返済を5万円程度と考えていたようです。しかし、現在の見積りでは、返済がオーバーしていることがわかりました。いくつかのパターンで返済シミュレーションを行ってみたところ、その方に合ったリフォーム予算が出てきたのです。
そこで、最後の提案(アドバイス)として、今後の生活を考え、いくらの返済に留め、そこからリフォームの総額を想定し、その金額で最善を尽くす(工夫や代替え)計画が大切ではないでしょうかとお話しさせていただきました。
多くの方が陥ってしまうこととして、間取りやデザインを優先するあまり、今後の生活スタイルや資金計画などがおろそかになりがちです。目標設定を少し変えてみるだけで、そして、少しだけ勇気を出して相談してみるだけで、様々な工夫や考え方を知ることが出来るのです。
数百万円がお得になるかもしれないリフォームになるように、願うばかりです。
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