思いを具現化する

思いは具現化してこそ現実となる。そして具現化するためには「準備」が大切になる。(住まいづくりで後悔している方は、もしかすると準備の仕方に問題があるかも)

今回は、施主が職人である春日さんのため、自分で自分好みの間取りやデザインを何度も何度も描いていった。(手書きの漫画でいい・・・ゾーニング)著名な建築家でも、何十通りのプランを作る場合もあるのだ。そして自分の叶えたいこと(要望)を出しまくる。そこから優先順位を整理し、一番叶えたいことは、より強調(よりおおげさに)するのだ。

猫ちゃんの特等席とキャットウォーク、テーブルが置けるベランダ、美しい曲線の壁、大空間のLDK、ハイグレードな設備機器、古民家調の憩いの場、いつでも建物構造が見られるスケルトンの作業場、漆喰の壁をDIYで仕上げたい、断熱や構造にもこだわりたい、そして何よりも自分らしく居られる空間にしたい・・・。

これらを予算内に収めること。見積もりを取って比較していく。資金計画も作って、予算オーバーへの歯止めにしていく。同じ材料なら品質の高いものを安く仕入れ、チーム職人の良い腕は値切らない。その方が結果的に無駄を省け、全体のコストダウンに繋がることを知っているからだ。

そして何よりも、自分自身で自分の家を作ることを、思う存分楽しみたい。自分の家なのだから、自分の思いを大切にし、それを優先すること。それが基準。

家(ホーム)は作るもの、自分の思いを叶えるもの、そこに職人チームが協力するのだ。

このような思いを図面化(ラフ図)していく。次第に整理されてきたら、キチンとした図面(詳細図)に起こしていくのである。図面や仕様が確定したら見積金額をはじく。予算内に収まっていることを確認。金融機関には、すでに借入や返済の段取りを行っている。ようやく工事に関しての準備が整った。

そしていよいよ確認申請を提出し、許可が下りたら着工となる運びだ。

 

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