ビフォアアフター

 

〇キッチン

お店として開業するにあたり、店舗併用住宅として開業するには、キッチンはご自宅のものを使うということが不可能です。必ず、ご自宅用・店舗用として分けなくてはなりません。(今回提供する予定の品に合わせてキッチンもそうですが、手洗い器やシンクの数など様々な制約がありました。)

まずはご自宅用のキッチン。以前あったキッチンを取り外し、新たにミニキッチンを施工しました。シンプルなサンワカンパニーのクドハーンを組み立て、加熱機器にはオーナー様のお気に召したハーマンのガス加熱機器を。

こちらは新たに店舗用として施工したキッチン。オリジナルのキッチンなので、長さやシンクの位置は自由自在。カウンターはステンレスをヘアライン仕上げにし、前下りの形状も角にしてあるためとてもシャープな仕上がり。自由な長さで作ることができるので、今回はお店の作業台を兼ねています。これだけの作業スペースがあるキッチンで料理してみたいですね! 壁は防水塗料でお店のカラーを一色。ここに立つオーナー様だけが味わえるご自身のお気に入りの色。

店舗用として手洗い器を施工。お店として機能させるために必要な設備なのですが、配置上ご来店されたお客様からも見える位置となるため、せっかくだからお気に入りのものを。ボウルや水栓はどちらもオーナー様がご自身で仕入れた支給品。陶器のボウルは真四角ですっきりとした印象。

キッチンを仕切るために出入り口が必要なため、スイング扉を施工。通常の扉などで出入り口を作ってしまうと、その分お部屋全体が圧迫されてしまいます。今回は客室と並んだキッチンをより広く一体的な空間として演出するためにスイング扉としました。

キッチン全体ではこのような形。オープンキッチンにして照明はペンダントライトをレールに配置。元々あったキッチンの上部戸棚は扉を外して内部を塗装しました。高い位置は出し入れがしづらくなりがちなのですが、オーナー様のようにカゴなどで設えれば見た目もスッキリしたまま出し入れがしやすくなります。

 

〇和室(客室)

和室だった部分を客室として改装します。(既存の和室ではなく、オーナー様ご自身で床を施工してあったり、これだけでも素晴らしい空間なのですが)

床(畳)をはずし、断熱材を敷いてから無垢床フローリングを施工しました。床材であるタガヤサンはオーナー様自ら新潟市まで足を運びお選びいただいた自慢の一品。(襖は元々、オーナー様が柿渋を塗られていたもので、これも非常に味わい深いと感じます!)

こちらがオープン前のご様子。床の表情が照明を浴びていい艶がでております。

 

〇洗面台

既存の洗面台は廊下に設置されていたのですが、これを利用し、お店としての手洗い場としてリフォーム。保健所の指導のもと、トイレの手洗いとして改装しました。

ボウル・水栓はオーナー様がお選びいただいたお気に入りの品。壁出しの水栓に陶器のガラスモザイクタイルボウル。また、手洗い場として機能させるために、新たに扉をつけて部屋としました。

こちらの扉を開けると洗面台。その奥にトイレへと続く扉があります。また、廊下の掃き出し窓には新たに内窓を施工し、断熱性を高めました。窓を改装するだけで家の断熱性能は非常に高くなります。それだけ窓というのは熱の出入りが多いところなのですが、窓そのものを変えてしまう工事は外壁工事が絡むことが多々あり、負担増となってしまいます。こちらの内窓施工であれば外壁工事をすることなく断熱性能を高めることができるのです。

 

〇玄関引戸

お店の出入り口となる玄関を新しくとのことで、見た目ももちろんですが従来の単板ガラスより、複層ガラスになる断熱玄関引き戸へ変更。

今回はリフォームのため余計な工事を省くことからも負担を少なくするために「カバー工法」を採用しました。既存の戸枠に対してカバーするような形で新しい戸枠がつくため、解体や土間の工事も必要なく、低価格での工事が可能です。

 

〇出入障子戸

廊下との出入り口である障子戸。和紙が貼ってありこのままでもいい雰囲気なのですが、建物の向きや配置から明かりを取りたいとのことで、障子部をガラスに変更。

障子を取り、ガラスをあてがい額縁で押えました。客室となる和室に自然の光が差すため、床や空間にやわらかい雰囲気が増しました。

 

 

リフォーム 十日町市 日和やのだいどころ様 記事一覧へ戻る

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